デンマークの生地会社「Danish Art Weaving」(デニッシュアートウィーヴィング)、そして「Kjellerup Væveri 」(ケアロップヴァヴェリ)、半世紀以上に渡りデンマーク、そしてその近隣諸国へ椅子生地を供給しています。一般家庭用の家具需要細まり、多くの椅子生地会社が廃業、またはコントラクトユース(業務用生地)にシフトする中、家庭用の生地をずっと守り続けています。
デンマークの一般家庭で昔から広く受け入れられている馴染みの深い椅子生地。そんな生地を供給し続ける生地会社。
「最新」を望む傍ら、昔から慣れ親しんだシンプルに安堵したい、そう願う心は「普遍性」を望んでいます。昨日の情報が今日はもう古いとされる昨今、何があっても変わらないという普遍的なものへの憧れはどんどん強くなるばかりです。お届けする素材、柄はデンマークで手織の太古から使われるもの。「普遍的」という名に相応しいものです。最新の椅子生地があるにもかかわらず、いまだにこの普遍的な生地を選択する人々がデンマークには多くいます。
共に小さな、小さな会社です。競争に負けいつそのともしびが消えてもおかしくありません。
コントラクトユース、そして画一的なものの中、デンマーク伝統の普遍的な柄を選ぶ選択が完全に消えてしまいます。日本でも同じことが各地で起こっています。伝統が失われ、失われたあとその形跡を知り皆が嘆き悲しんでいます。なくなることは市場原理として正しいことかもしれません。ただ、選択肢の1つとして認知されずに消えていった伝統の数は少なくないのではないでしょうか。
弊社は椅子ソファの張り替え業者様、家具工房様、そしてインテリアショップ様にこのデンマークの生地のともしびが消えないよう、存在を紹介し続けています。椅子張り替え、椅子/ソファ製作用にとご興味がございましたら、是非お声掛け下さいませ。喜んでお手伝いをさせて頂きます。また一般のお客様におかれましては、お近くのお取り扱い店にお声掛け下さいませ。
織柄のほとんどはデンマーク伝統の「オルマーデゥグ」。ヨコ糸の色を所々変えて、ストライプ柄にしていく技法です。出土されるデンマークの遺跡からも見つかる伝統的な柄です。この柄がまとわれた家具はとても温かみを増し、木質で無骨な男性的な木家具の雰囲気を女性的にし和ごましてくれます。
Danish Art Weavingの「Royal 17」はアルネ・ヤコブセンがデザインしたデンマークコペンハーゲンにある「SAS House」(現在は「Radison Blue Royal Hotel 」)のヤコブセンスィート(「Room 606」)に採用されています。もちろん、この生地も弊社からご注文頂けます。
「Danish Art Weaving」(デニッシュアートウィーヴィング)、そして「Kjellerup Væveri 」(ケアロップヴァヴェリ)がお届けする生地のほとんどはデンマーク伝統の平織り、或いは綾織。タテ糸とヨコ糸を交差させた単純なものです。昔、人が手で織っていたそのものです。
デンマーク伝統は短いウール繊維を紡いだ「紡毛」(ぼうもう)を使った生地。空気を多く含むこのウールの糸は生地を「ふわっと」仕上げます。Danish Art Weavingのラインナップには「梳毛」(そもうー長いウール繊維を紡いだ糸)を使った生地も多くあり、お客様のご要望に合わせて多彩なランナップからお選び頂けます。使う糸はニュージーランドシープから取れる最高品質のものを使っています。
椅子生地のランナップ、そしてお近くの取扱店をご覧いただけます(別サイト)。
高い環境基準に通った生地だけに与えられ得る
「STANDARD 100 by OEKO-TEX®」。Danish Art Weavingの生地のほとんどはこの基準に適合しています。